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田んぼと人柄と、”足さない、引かない”育て方

今回は、能勢銀寄の谷さんから、田んぼと畑の面白さ、伺ってきました!

· エシカルに生きよう(インタビュー)

「教師を辞めてから一番嬉しかったのはな、”この大豆ならもっとお金を出しても買いたい”と言ってくれる人がいたことやねん。お金ありき、ではなくて、”ありがとう”の代わりにお金のやりとりがある、そっから交流が生まれる。そんなのってええと思わへん?」

流暢な”能勢弁”で谷充郎さんは語る。

あらゆることに興味を持ち、真剣に面白がる谷さんの話は、すぐあちこちに飛ぶ。

インタビューになるかどうか、内心ハラハラしながら話を伺った。

「こないだな、知り合いが関わってる映画を見に行ったんやけどな、まあ、面白くなかった。一時間半、無駄になってしもた」

と笑う谷さん。谷さんにとってその映画はそんなに面白くなかったのか…と思いながら聞いていると、

「そんだけ時間あったら、草引きどんだけできる思てんねん」

とぽろり。

もしかして、これって”エシカル”なのでは?

田んぼや畑に関わっている人の時間の感覚。

手間のかかる仕事を延々としなければいけないことも多いだろう。

そう考えて、話を掘り下げてみると、おもしろい話をたくさん語ってくださった。

「土の上は楽しい。ミミズやらバッタやら、草もいろんな種類がある。

 それに、田んぼには人柄が出る。畝をきれいに作っているかどうか、草をこまめに引いているかどうか。機械じゃなしに手で美しくしている人の田んぼはより美しい。

うちのお母ちゃんなんか、きれいにしとかなあかん、いうてしょっちゅう草引いてるわ」

「そらそうや」

とお母様が続ける。

「畝がだらっと汚い田んぼなんか、手を抜いてるってすぐわかるやろ?汚いっていうのは、土地を隅々まで有効に使えないってこと、私らにとってお米は大切なものやから、一粒でも多く植えられるようにていねいにていねいに、手をかけるんや」

住宅地で育った私はそんな視点で田んぼを見たことがなかったので、目からうろこだった。

また、こんな話もしてくださった。

「私らはな、“死ぬために生きてる”ねん。それが分かったとき、生きるのが、楽になった」

思いがけない言葉。どういうことか質問してみた。

「動物も植物も人間も、実はみんな土に還りたがってる。次の世代に生命を繋ぎたがってるんや。

たとえば、鹿が死ぬやろ。そしたらその跡は栄養が行き届いて、そこだけものすごく植物が育ってるねん。」

自然と共に長い間暮らしてきた谷さんならではの考え方だった。

けれども、植物は病気にはならないのだろうか?

「病気をしたら間引く、って考え方があるけど、お母ちゃんもそない言うて引こうとするけど、それは絶対したらあかん。病気なんか蔓延したらええんや。それでしばらく育てとったら、いつの間にか病気に強くなってる。足さない、引かない、自然農法や」

また、目からうろこだった。

アイディアをどんどん試しながら、まだまだ現役の谷さんの挑戦は続く。

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当日は、能勢銀寄で地元の味覚を味わいましょう!

能勢銀寄

WEB → http://www.ginyose.jp/

Interviewer:能勢妙見山観光協会 植田観肇 吉井麻里子(記)

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